数年置きに災害レベルの雪が降る福井県。
屋根雪が落ちて家屋が壊れるのを防いだり、
日当たりが悪いと溶けきるまで湿気を伴なうために、雪を建物の木材から遠ざける理由などもあり
縁側や玄関など福井県では見慣れた光景でしたが、近年では雪囲いをする住宅は減りました。
逆に、雪囲いを冬の間だけ設置するのではなく常設し
家の中に保管できない漬物樽や洗濯物干し場としての活用も出来たりします。
サンルーフを作るよりも安価で作れ、波板などが劣化し割れても波板交換だけでまた綺麗な状態に出来る事も
魅力の一つです!
※波板張替後
こちらの雪囲いは、波板だけの張替え。
経年劣化と大雪で割れたため波板張替となりました。
外側からは中が見えないようにしながらも明かりを取り込めるように
あえて上部までは板を張らずに施工しました。
[雪対策]たくさんある雪囲いのメリット!
お客さまは、車庫がないために車のタイヤ置き場、洗濯物干し場として利用されているそうで
「張替前よりも明るくなった!」と喜んでおられました。
上部と下部は空気が循環し湿気を逃すために数㎝だけ空気の流れ道を作ることで
いつも濡れたままになっていた地面も乾くようになったことで木材も、より長持ちすることに繋がります。
サンルーフと比べて雪囲いのメリットは、やはり安価で出来る事と
木材が腐らなければ波板だけの張替えで済む点です。
そして雪囲いの最も大きなメリットは
住宅を雪から守り、落雪による窓ガラスが割れるのを防ぐことも出来ます。
実際に2021年の豪雪の際は、雪囲いをしていない多くの住宅で
落雪により窓ガラスが割れる被害、エアコンの室外機が積雪で埋まり故障が多発しました!
雪囲いをしていた住宅ではそのような被害はほとんど起きません。
福井県内で近年降る大雪は、山間部よりも市内中心部住宅地で1mの雪が降るなど
雪国ということを忘れてしまった福井県民は精神的にも経済的にも多大な被害を受けました。
住宅も同じように落雪による甚大な被害が多発し、補修を依頼しても
被害数が多く直す手が足りずに、1か月先まで見積にも来れない状況が発生!
少しでも雪による被害を抑えるためにも、
雪囲いは雪国福井の住宅に必要だと改めて感じた雪囲いの現場でした。